先日、Yahoo!ニュースにて「モデルガン」を「戻るがん」と記載されているのを見て、驚きました。大手のニュースサイトで、このレベルの誤字を見たのは初めてでした。
大手ニュースサイトなので、すぐに忘れ去られるミスだと思いますが、私たちの運営する中小メディアであれば、結構な打撃だと思います。
意識的にせよ、無意識的にせよ、なんとなく「残念なメディアだな」と感じさせてしまうからです。少なくとも「誤字くらい直せよ」と思われることでしょう。
私たちは言葉で仕事をしています。言葉をぞんざいに扱っていては、ユーザーが離れていきます。飲食店で店員さんの対応がぞんざいであった時の経験を思い出してみてください。二度とこの店には来るまいと心に誓ったはずです。
仕事というものは、効率を求めるあまり、どうしても流れ作業になりがちです。抜け漏れを防ぐための流れ作業であれば良いのですが、抜け漏れが生まれるようであれば、その流れ作業は見直すタイミングだと言えるでしょう。
「神は細部に宿る」という言葉を念頭に置いておきましょう。
■書きっぱなしで更新されていない記事の乱立
このケースは細部とは言えませんが、書きっぱなしで内容が古く、更新されていない記事に、いら立ちを覚えている検索ユーザーは多いと思います。私もまたいら立ちを覚えている一人です。
リアルな私の検索体験としては、検索キーワード「●● 口座開設手順」などで手順を調べようとしたけれど、キャプチャ画像が古いケースに遭遇して、役に立たず非常に困ったことがありました。
キャプチャ画像付きで、ステップバイステップで、これをやると次はこういう画面が出て、と解説してくれている記事だったのですが、「その記事に貼られている画像と違った画面に切り替わったよ!困った!新しい情報を公開している記事を探しに行こう。この記事は閉じよう。」という行動フローになりました。
この手の記事は非常に多いです。そのため、同じテーマを扱っているメディアが古い記事のまま放置している場合、こちらがしっかりと記事を更新するだけで勝ちやすくなります。
手順などをキャプチャ画像付きで解説するコンテンツは非常にニーズがあり、鉄板のコンテンツです。掲載するからには、更新頻度に注意を払いたいですね。
■運営者情報に得体のしれないハンドルネーム
匿名性を担保しつつ、自由に情報を発信できる文化がインターネットの良さでもありました。
しかし無責任に情報発信されて、ユーザーの利益を損ねる事案が多くなって来たこともあり、WEBサイトの運営者情報は、できる限り公開していく時代に入ったと考察しています。
WEBサイト内に運営者情報のページはあれど、運営責任者名がハンドルネームとか、名前すら記載されておらず、「サイト名運営事務局」としか記載のないケースもまだまだ多いです。
ハンドルネーム自体が非常に認知されている超有名ブロガーさんであれば、そこは特に問題になりませんが、そうでもない限りは、検索ユーザー目線で考えると、信頼できる情報掲載サイトだとは判断しづらいでしょう。
運営者情報を公明正大に公開するに越したことはないでしょう。これから初めて運営者情報を公開されるかたは、何かよくわからない不安な気持ちになるかもしれません。個人的には、公開してから問題に発展したことは一度もありません。
プライバシーポリシーも必須ではありませんが、できる限り掲載しておきたいところです。
■サイトのオリジナルロゴ
私たちが普段よく目にしたり利用しているサービスには、サービス名が付いており、そのサービスだとわかるロゴマークがあります。力の入ったWEBサイトには、サイト名があり、そのサイトのロゴも作り込まれています。あなたのWEBサイトには、ロゴマークはありますか。
ロゴマークの有無は、第一印象に大きく影響します。ロゴマークがあれば、しっかりと運営されているという印象を与えることができます。
わたしも以前は適当にサイトを作ってしまうこともありましたが、時代の流れとともに、サイト量産をやめて、1つのメディアをしっかりと作り込むスタンスに切り替えてからは、サイト名を付けて、サイト名を象徴するようなロゴマークも設定するように気を付けています。
■熱量を大切に
今回は、わかりやすい事象をいくつかピックアップしてお届けしました。総じて、真剣にWEBメディアを運営しているとクリアできる課題が多いように思います。
WEBメディアの育成にこだわりを持ち、「細部に神が宿る」という言葉を念頭に置き、検索ユーザーのことを思いながら情報発信していれば、メディアが育たないということはないでしょう。
いろんな言葉で表現できると思いますが、その人が真剣であるとか、真剣でないとか判断する基準に「熱量」があるように思います。
あなたの運営されているWEBメディアから熱が伝わってくるかどうか。サイトへ訪れるユーザーは、サイトの細部からも「熱量」を敏感に感じ取っていることでしょう。
是非、WEBサイトの細部にこだわってみてください。
■追伸
この流れで「WEBサイトの細部チェックリスト100項目」を販売すれば、とても売れるような導線を引けていますね。つまり、啓蒙して、誘導して、提案して、販売するという流れの事例だとお考えください。