アフィリエイト運用

ステマ規制とアフィリエイト広告の表記ルールをわかりやすく解説!

更新日:2024/04/11 公開日:2023/07/27

紺野リサ

株式会社インタースペース

紺野リサ

ステマ規制とアフィリエイト広告の表記ルールをわかりやすく解説!

2023年10月から施行されたステマ規制、みなさん正しく理解できているでしょうか?

ユーザーに「広告」であることを気づかれないように行われる宣伝行為、いわゆるステルスマーケティング(以下ステマ)は、インターネットやSNSの普及によりたびたび問題視されてきました。

これまで規制されてこなかったこのステマに関して、消費者庁が2023年3月に「景品表示法第5条第3号」の規定に基づき行った告示指定が、今回ご紹介するいわゆる「ステマ規制」と呼ばれるものです。

  • ※詳細は、消費者庁のページも参考にしてください。

アフィリエイトにも関係があるステマ規制。

「アフィリエイターが気をつけないといけないことは?何をすればいいの?」
そんな疑問をお持ちのかたは、しっかりとチェックしてくださいね!

そもそも、ステマとは広告とわからないように商品やサービスを宣伝すること

たとえば、SNS投稿において事業者(広告主)から商品の提供や謝礼、投稿内容の指定があったにも関わらず、投稿者自身の自由な投稿のように見せかけて商品を宣伝するといったものが該当します。

今回解説するステマ規制とは、「消費者が広告だとわかったうえで商品を選択できるようにするために、表示には気をつけましょう」というものです。

ステマはなぜ規制されるのか

なぜステマがダメなのか?それは、消費者が広告ではない第三者の表示だと誤認することで、商品選択において正しい判断ができなくなるからです。

なぜ正しい判断ができなくなるのでしょうか?

たとえば、1件の商品レビューがあったとします。その商品レビューを事業者が出した広告と認識していれば、消費者は多少の誇張についてはあり得ることと認識できます。

しかし、まったく関係のない第三者のレビューだと認識した場合はどうでしょう。

商品購入やサービスを選ぶ際に、SNSの口コミなどを参考にする人も多く、第三者だと認識すると信用し参考にしてしまいがちですよね。

このように、広告と明示せず商品やサービスを第三者と偽って宣伝すると、消費者は正しい判断ができなくなります。このような行為は、消費者に対して信頼性や誠実さに欠ける行為といえるでしょう。

ステマ規制違反の対象者は?

ステマ規制の対象となるのは商品・サービスを提供する事業者、つまり広告主です。

もし、アフィリエイターやインフルエンサーがステマ規制に違反した表示をしてしまった場合は、まず消費者庁から広告主に措置命令が出されます。その際広告主は、アフィリエイターやインフルエンサーに表示の改善・編集・削除などを依頼します。

それでも表示が変更されない場合は、2年以下の懲役または300万円以下の罰金またはその両方が科せられます。

ここまでを聞くと、「あれ?アフィリエイターやインフルエンサーは直接罰せられないから何をしても大丈夫なんじゃない?」と思うかもしれません。しかし、ステマをしてしまうと自分のサイトやブログ・SNSアカウントへの社会的信用度を失ってしまう恐れがあります。

そして、表示改善依頼を無視し表示内容が修正されない場合には、提携解除やアクセストレードを強制退会となる可能性もあります。

消費者庁が定めた「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の運用基準には、「事業者が第三者をして行わせる表示」にアフィリエイトが含まれています。

もうアフィリエイトできなくなるんじゃ?!ネットの広告もう終わりかも…。と心配になるかもしれませんが、そこまで焦らなくても大丈夫です!

ステマ規制の趣旨は「アフィリエイトは悪だ!ネット広告を厳しく取り締まろう!」というものではなく、消費者が広告だとわかったうえで商品を選択できるようにするため、表示に気をつけましょうというもの。

アフィリエイト広告においてもその対策は「広告を広告だとわかりやすく表示すること」です。
つまり、対策としては今までのアフィリエイト記事に広告だとわかるように明示すればOK!

消費者が広告だとわかるような表示方法には、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」などがあります。SNSなどではハッシュタグ、Instagramでは広告と明示する「タイアップ投稿ラベル」などが用意されているので活用しましょう!

それでは、もう少し詳しく説明していきます。

InstagramでのPR表記例

Instagramタイアップ投稿ラベル

Instagramでアフィリエイトをする際は、タイアップ広告ラベルをつけましょう。タイアップ広告ラベルはフィード投稿とストーリーズにつけることができます。

Instagramを運営するMeta社は、ハッシュタグでのPR表記は非推奨としていますが、ユーザーに広告であることを説明する機能として、アクセストレードではタイアップ投稿ラベルの利用とあわせて「PR」「広告」「アフィリエイト広告」「AD」などの表記を推奨しています。

投稿全体を見て、広告であるとわかるようにするのがポイントですよ!

  • ※タイアップ投稿ラベルを使うには、プロアカウントへの切替えが必要です

ブログ・サイトでのPR表記例

サイトやブログなど記事の場合は、ページの冒頭や本文の末尾などに広告とわかる意味の文章を表示しておくといいですね。

表記例


  • 当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
  • 本ページはプロモーションが含まれています
  • A社から商品の提供を受けて投稿しています

この時のポイントは、「見やすい文字の色・大きさ・場所に表記してあるか」です。

先ほども記載したとおり、広告ですよと書いてあるだけでは×。「広告だとわかりやすく表示しているか」「この表示で伝わるのか」という視点で考えてみるといいと思います。

アクセストレードでは、パートナーのみなさんに掲載ルールやステマ規制に準じた表記変更などをお願いしています。

ステマ規制におけるアフィリエイトの広告表記について

今後もステマに関する表記の変更・修正や掲載ページの確認など、アクセストレードからご連絡することもありますので、その際は速やかなご対応をお願いします。またスムーズなやり取りを行うためにも、メールアドレスなど登録内容が最新のものになっているかご確認ください。

健全なアフィリエイト業界にするため、消費者に誤解を与えないアフィリエイト活動をアクセストレードと共に行ってくださいますようお願いいたします。

改めて、2023年10月から景品表示法におけるステマ規制が本格的にスタートしました。

規制の内容について、アフィリエイターとして注意しなければいけないことをしっかりと理解し、対応していきましょう。

アクセストレードでは、これからも法律に則った運営とアフィリエイト市場の健全な業界発展に向けて情報発信や活動を続けていきます。また情報があれば皆さんにお伝えしていきますのでぜひチェックしてくださいね!

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紺野リサ

株式会社インタースペース

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パートナーのみなさんに快適にアフィリエイト活動してもらえるよう、おすすめジャンルやSNS活用方法、法律にいたるまであらゆることを勉強して発信中!「役立つ情報をわかりやすく!」が使命(/・ω・)/

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