ACCESSTRADE20周年記念特別インタビュー
〜すべての皆さまに今までの感謝と未来への決意を込めて〜
アクセストレードは、皆さまに支えられて2021年3月に20周年を迎えることができました!ありがとうございます。
さて今回は、20周年を迎えたアクセストレードならではの特別版!インタースペース代表取締役 河端社長のインタビュー企画です。
20年に渡るアフィリエイト・インターネット広告にまつわる過去のエピソードやアフィリエイトを取り巻く現在の環境・アクセストレードが見つめている未来など、ちょっと今では考えられないような話も飛び出しつつ20周年ならではのインタビューとなっています。
アクセストレードをスタートアップから見続けているからこそ話せる内容をたっぷりとご堪能ください^^。
20周年を迎えて今どのような気持ちですか?
いやぁ、20周年ですか。感慨深いです。
本当に皆さんにご利用いただいたおかげです。大変感謝しております。
Interviewer:
今日はお世話になっている皆さまに向けて、ここでしか聞けない「アクセストレードの過去・現在・未来」について聞いていきます。
アフィリエイトを事業にしようと考えた背景は?
Interviewer:
1999年の年末に会社を起業してから、アクセストレードのサービス開始まで1年ほど期間があいていますよね。起業した時点でアフィリエイトを事業にすると決めていたのですか?
インターネットを主軸に据えて(事業を展開する)、というところだけは決めていました。
でも会社設立の時点では、何をやるか具体的には決めていなかったんです。初めのほうは企画を1個作りかけては止め、また1ヶ月かけて次の企画を作ってはつぶす…というトライ&エラーの繰り返しでした。
Interviewer:
ということは、ボツになった企画も…?
いっぱいありましたよ。
例えばショッピングモールと価格比較の中間のようなものとかインターネットで飲食店と農家をBtoBでつなぐような事業とかも考えました。農家の畑や飲食店に突撃して声をかけてみたりもしましたね。(笑)
当時は今のようにインターネットビジネスも成熟していませんでしたから、どんな事業なら成立するのか何もわからず毎日手探りの状況。そのような状況だったからこそ、「何をやったら世の中がどう変わるのか?」と自由に発想していたように思います。
そんな中で、成果報酬型のビジネスモデルであるアフィリエイトを知り、「このビジネスモデルなら、関わる人たち皆がWin-Winになれる!」と感じて、アクセストレードを立ち上げることにしました。
Interviewer:
試行錯誤をしながら、アフィリエイトビジネスにたどり着いたのですね。
インターネットが持つ可能性と楽しさに惹かれてビジネスにしようと決意
Interviewer:
そもそもインターネットビジネスに興味を持ったのはどんなきっかけだったのでしょうか?
初めのキャリアは証券会社だったのでWindows95が発売されて、インターネットの可能性が注目されネットスケープ(現在のfirefoxの前身)というネット系で初めてアメリカのナスダックに上場した企業の株をお客さんに提案してみたこともありました。お客さんには損させちゃいましたけど。
そのあとにも、1998年に転職してWEB制作の受託業務の営業かつディレクターみたいなこともやっていまして。でも、ホームページがHTMLというもので作られていることすら知らないし、右クリックすると英語が出てくる。これで作っているらしい…!みたいな…。で、ちょっと変えてみると「色変わった!すげぇー!」みたいな。(笑)
1990年代はまだまだインターネットユーザー数が少なかったので、ほとんどビジネスとして成立しなかったんです。でも、単純に新しいことができて、楽しいなって感じていたんですよね。
Yahooが毎月ものすごいユーザー数の成長をしていて「ポータル」って言葉が流行ったりして次は何が来るのかみんなで考える「まだ誰も遊んでいない空き地を見つけたような気持ち」で、これは面白いなと。
インターネットが持つ革命性というか、何かを変えるんじゃないか、という可能性みたいなものを感じられたので、インターネットビジネスにかけてみようと考えました。
Interviewer:
それから20年。先見の明というか、インターネットビジネスにかけてきた甲斐がありましたね!
いやぁ…ホント当時はみんな全く儲からなかったんですけどね。(笑)
それでも楽しいという気持ちが原動力となって続けていくうちに、協力してくださる仲間や企業も増えて、ともに成長してここまで続けてくることができたと感じています。
Interviewer:
ここで、昔懐かしのキャプチャとともにアクセストレードの変遷を振り返りましょう!
キャプチャ画像とともに振り返るアクセストレードの変遷
1.サービス開始当時(2001年3月)
Interviewer:
サービス開始当初のアクセストレードはこんなデザインだったんですね。
最初はエンジニア2人に外注して作ってもらいました。資本金1000万で起業して、サイト開発費になけなしのお金で600万円払いました。(笑)あとはサーバー代払ってすべて無くなるみたいな。
なんとかスタートできたもののシステム発注の経験がないのでローンチ前後の仕様変更や機能追加も多く、開発会社としょっちゅうやりあっていましたね。今考えればこちらが無理を言っていたなと思います。
社員もそんなに数を抱えられないので、私がデータセンターに赴いて、自らサーバー差し替えなどの対応も手伝っていました。棚やラックも自ら設置して…(笑)
Interviewer:
今では様々なジャンルの広告主に出稿してもらっていますが、スタート時はどのような広告主が多かったのでしょうか?
企業のプレゼントキャンペーンとパソコンや家電などのECです。会員登録や資料請求のプレゼントキャンペーンをメルマガ媒体やポイントサイトで配信していく中で成果が上がり始めました。これが「続けられるかも」と思ったきっかけですね。
この成功事例を横展開しようと考え、クレジットカードの広告主にプレゼントキャンペーンを提案し、実際に実施してもらえて成果に繋がるようになりました。
Interviewer:
割と最初の頃から順風満帆だったのですか?
そんなことは全くなくて…とにかく最初は成果が出ないんですよ。それに尽きる。(笑)
ある広告主が成果報酬にプラスしてクリック成果で3円という報酬を付けてくれたんですけど、実際の申込みには1件も至らず…クリック報酬だけで50万くらいかかってしまって…。お客さまに謝りに行ったら「そのうち成果あがるから!」と逆に慰めていただいたこともありましたね。
これには本当に勇気づけられました。
その後は、もう成果上がったら「成果上がりました!!」って報告しに行くということを、逐一やっていました。そういうことがいっぱいありましたね。
本当に皆さまのおかげで、ここまでやってくることができました。
あとは家電とパソコンジャンルですね。
一般消費者にとって、まだネットでモノを買うことは当たり前ではなく、「ネットでモノを買うなんて、何が来るかわからない。正しいものを受け取れるのか?(信頼できない)」と考える人もいる時代だったのですが、家電とパソコンだけはスペックが決まっているので届くものがわかる。だからこの2つが売れていたのだと思います。
そういう経緯があったので、秋葉原のパソコンショップをひたすらローラー営業していました。「町の家電」とか「パソコン屋さん」に1軒ずつまわって、カウンターのお兄さんに飛び込み営業するという… (笑) 。
2.サービス開始4年後(2005年2月)
Interviewer:
続いて2005年2月のアクセストレードTOPページです。この頃には、幅広いジャンルの広告主、パートナーとお取引があったようですが、どんなジャンルで成果があがっていましたか?
このころはすでに家電とパソコンジャンルについては成果のあげかたがわかっていたのと、金融の広告主が増えてきていました。
はじめは広告費を当時多くもっていたクレジットカードや消費者金融などのジャンルが多かったですが、そのあとネットでの株取引が盛り上がり始めていて証券やFXなどの申込みの広告主も増えてきました。
SEOという概念を知ったのはこのちょっと前の頃かな。
成果をあげてくれていたパートナーさんとの打ち合わせで「○○というキーワードで検索をすると、サイトが上位に表示されるようになっているんですよ。」と教えてもらって、「何ですかそれは!!」って(笑)。「SEOっていうんですけど」「SEO…!初めて聞きました」みたいな。それまでSEOという言葉も聞いたことすらなかったんです。
パートナーの皆さんにも、本当に色々なことを教えていただきましたね。
Interviewer:
アフィリエイトの掲載方法も一気に多様化してきた時期だったのですね。
3.サービス開始5年後(2006年12月)
Interviewer:
キャプチャで振り返る3枚目は2006年12月です。同年9月に東証マザーズに上場しました。
アクセストレードの立ち上がりこそ成果をあげるのに苦心しましたが、成果報酬という新しい概念を打ち出していった結果、世の中がその流れをくみ取ってくれて、その波に乗れた感じの頃だったと思います。世の中が求めていたことを自分たちが掘り当てられたというか、提供できたというか…そんな感覚。「新しい世界観を創る」世の中にフィットしたものを提供できている、という感覚でしたね。
取引先も「アフィリエイトいいね!もっと伸ばせないかな?」と言ってくださるので「じゃあできる限りのことをやりましょう」と、求められているものに対して一生懸命応えていくことをひたすら社員全員でやっていたら、その評判がお客さまからお客さまに伝わって、それがまたマスコミで取り上げられて広がっていくという感じでした。
当時は新しい取引先もどんどん増えていって、とにかく仕事が多すぎてみんな夜中まで帰れないし、どんなに人を採用してもキリがない。大変だけど嬉しい悲鳴をあげていましたね(笑)。
20年間のアフィリエイト運用において印象に残っているエピソード
Interviewer:
この20年間のアフィリエイト運用で、どんなエピソードが印象に残っていますか?
今だから言えることですが…初期の頃、パートナー報酬の振込窓口手続きに間に合わなかったことがありました(苦笑)。
Interviewer:
…(驚)結局どうしたんですか?
夜中にATMから一件づつ振り込み手続きを行って間に合わせました。3〜4人で手分けして、夜通しずっとかかりましたが、支払い遅延を起こすわけにはいかない!という思いで、必死でしたね。
Interviewer:
今では考えられないようなトラブルを乗り越えて20周年を迎えることができたのですね。嬉しかったことはありますか?
広告業界の中でお客さまたちと共に、新しい世界観を創ってこられたことですね。 もともと効果が見えにくいものだった広告に対して、自分たちは成果報酬型広告という手法でアンチテーゼを作ってきた一体感とも言えるかな。
起業当時から、社員たちと共に「成果報酬型の広告を普及させるんだ!」という気持ちでWin-Winを目指すチャレンジをしてきました。その結果、世の中にフィットしたサービスを提供していくことで、お客さまからさらなるご期待をいただき、求められているものに対して一生懸命応えていく社風が生まれてきたと思います。
皆で新しいものを作っていく、「文化祭を数年がかりで準備しているような感覚」。 その気持ちを持ったまま20年走り続けられていることはありがたいことだなと、今改めて感じています。
新サービスコンセプト「高い価値とすばらしい体験をすべての人に」に込めた想い
Interviewer:
今回20周年を迎え、ACCESSTRADEのサイトリニューアルを行いました。新しいロゴと新たなサービスコンセプト「高い価値とすばらしい体験をすべての人に」に込めた想いを教えてください。
成果報酬型広告をご提供いただく広告主の皆さん、その仕組みを使って大きく育てていただいているアフィリエイトパートナーの皆さん、そして我々を含めて三者でWin-Winを創ってこられたと思っているのですが、ここ数年はアフィリエイト広告が一般消費者(エンドユーザー)の目に留まる機会も多くなってきています。
それだけ社会の中でアフィリエイトの影響がすごく大きくなってきていると強く感じることが増えました。
一般消費者の行動を決定する要素として、アフィリエイトコンテンツは意思決定のための大事な要因・情報にもなっていて、一つの大きなインフラになってきていると感じています。そしてその分、社会的な責任も大きくなっています。
正直なところ「アフィリエイト」って言葉にネガティブなイメージを持つ人も増えてますよね。
そういった背景を踏まえ、「ACCESSTRADE」というブランド自体、単純に情報提供者同士の話にとどまるのではなく、コンテンツを見る一般消費者のことを踏まえた「Win-Win」なコンセプトに創りかえるべきなのではないかと考えました。
アフィリエイトを「社会に対して良い影響を与えられる仕組み」として伝えたい
Interviewer:
社会におけるアフィリエイトが与える影響力の変化についてお話がありました。20年間でサービスに関する考えかたは変わりましたか?
繰り返しになりますが、最初は広告業界に対するアンチテーゼ、「新しい広告のありかたを、インターネットを使って提示したい」という気持ちで取り組んできました。(アフィリエイトは当時の主流広告ではなかったけれど)イノベーション側の組織として、自分たちもワクワク感を常に持ちながら取り組んできた結果、すごく支持をしてもらい伸びてきたと感じています。
これからは、アクセストレードだけではなく、アフィリエイトマーケティング業界自体が「大きな役割を担っている側」として、責任をもってサービスを提供する必要があると思っています。
例えば、少し前から「受け手(消費者)にとっての適切な広告クリエイティブ」について取り沙汰されることもあり、業界全体の課題になっています。
この課題に対してすでに私たちは責任を持って取り組む立場にあると考えています。単純に自分たちだけが対応するだけではなく、取引先や周りの業界に働きかけ巻き込んでいき、サービスとしてより良い役割を担うこととそれを周囲にちゃんと伝えていくことをやっていくことが大切だなと。
残念ながら、アフィリエイトに対して良くないイメージを持つ消費者もいらっしゃるので、もっと社会に対して「良い影響のある仕組みなんだ」と伝えていきたいですね。
アクセストレードの未来展望/テクノロジーで課題解決し信頼してもらえるサービスへ
Interviewer:
これからのアクセストレードとアフィリエイト広告市場について、どんな展望を持っていますか?
今までアフィリエイトは成果報酬型の広告プラットフォームということで成立してきたと思うのですが、それだけだと当たり前になってきたなと。アフィリエイトを提供する企業も増えてきた今、我々はさらに新しいコンセプトや価値を上乗せし、提供していく必要があると思っています。
この時代の流れの中、我々はこの業界を引っ張ってきたパイオニアの1社であると自負しています。だからこそ今なら提供できる新しいテクノロジーを使い、お客さまごとの細分化された課題に応えられるようにしていきたいですね。
例えば、「新規顧客の数がもうちょっとほしいね」というお客さまには、人の介在で頑張るだけではなくテクノロジーを活用して新規顧客開拓のお手伝いをする。成果の質が課題になっているお客さまとは、どのような質をどうやってあげるのかなど、一緒に課題を解決していける存在になるべきだと考えています。
それらを踏まえて、データやテクノロジーを使った新しいアフィリエイトのありかたというものを追求していきたいです。
また広告の透明性を高めることも使命のひとつですね。成果を見えるようにする、消費者にとって有益な情報を提供する、あるいは広告を適正に表現する。こういったアクションを通じて広告の透明性を高めていけると、世の中からも信頼してもらえるサービスにつながると考えています。
広告の透明性については成果報酬型広告に限った話ではなく、動画広告やマス広告においてもそうでしょうし、WEB上を離れたチャネルでもいえることです。これからも皆さまに信頼していただけるサービスを展開し続けていきたいと考えています。
最後にもう一つ。グローバルブランド「アクセストレード」として世の中から信頼されるコンテンツを創っていきたいですね。
アクセストレードというブランドは日本だけではなくアジア各国(タイ・ベトナム・インドネシア・マレーシア・シンガポール)でもサービスを提供しています。
海外でのアクセストレードの提供を始めてから7年程経ち現在急成長中ですが、とはいえアジア各国はまだまだ広告のありかた自体を創っていくプロセスにあります。この20年間、日本の取引先の皆さんと共にアフィリエイト市場を創ってきました。その経験を活かして、日本の取引先の皆さんとは海外の各国の人たちと一緒に海外で新しいマーケットを創っていけるといいなと思っています。ぜひ海外を目指している皆さんはアクセストレードと一緒に取り組んでいただけると嬉しいです。
インタビュー後記
20周年記念として普段なかなか聞くことのできないエピソードの数々やこれからの想いを披露させていただきました!
アクセストレードを20年間続けてこられたのは、日頃よりご協力いただいている皆さまのおかげです。これからアクセストレードは「高い価値と体験をすべての人に」というコンセプトのもと走り続けます。ぜひご期待ください!
ご注意ください
- 本記事の内容は、2021/03/16更新時点の情報です。更新日より期間が経過している場合など、状況により現在の情報とは異なる可能性があります。
- 一部、体験談などの執筆者の個人的な意見、株式会社インタースペース(アクセストレード)以外が提供するサービスの紹介が含まれる場合もあります。情報の内容には十分に注意しておりますが、万が一、損害やトラブルが生じた場合も責任を負いかねますので、内容をご確認の上ご自身の判断のもとでご利用ください。
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