アクセストレードでは、先日コンテンツマーケティングのあらゆるお悩みに解決策を提供しているCROCO株式会社の中原卓馬さんの「いまやるべき構成案作成方法セミナー」を開催しました。
中原さんは、SEOツール「tami-co」を運営するCROCO株式会社のCOOを務める傍ら、現役ディレクターとして様々なメディアのコンサルを手掛けるSEOのプロフェッショナル。その中原さんから直接お話を聞けるということで、参加パートナーからは次々と質問が飛び出し、セミナーは大変な盛り上がりをみせました。
◎SEOツール「tami-co(たみこ)」とは?
tami-coは、コンテンツマーケティング・コンテンツSEO用記事の作成をサポートするツール。SEOの知識がない初心者のかたでも、検索上位を狙える構成案(タイトル、見出し案)を簡単に作成できます。
<主な機能>
- タイトル作成補助機能
- タイトルに必須で記載するキーワードの洗い出し
- 見出し作成補助機能
本記事では、大盛況だったセミナーからコンテンツ作成に役立つ内容の一部を紹介しますので、「記事を書くためには、準備が大事と聞くけれど、具体的になにをすればいいの?」とお困りのかたは、ぜひご覧ください。
検索結果の傾向を知ることが大事!
記事を作成するとき、検索結果を考えてキーワード選定するかたも多いと思います。
本セミナーでは、まず「目標キーワードの検索結果の傾向を知る」という工程を教えてもらいました。この作業はコンテンツの方向性を決める上でとても大切な工程になるため丁寧に確認していく必要があるようです。
今回はその中でも3つの要素をお伝えします。
マイクロモーメントを調査する
まず大切なことは、目標キーワードがマイクロモーメントのどのクエリに当てはまるのかを調査することなんだそうです。
マイクロモーメントとはGoogleが2015年から提唱している「検索したユーザーが最終的にたどり着きたいゴール」のこと。「知りたい(Know)」「行きたい(Go)」「やりたい(Do)」「買いたい(Buy)」の大きく4つにわかれています。
マイクロモーメントを知る方法は、ずばりGoogleの検索エンジンを注意深く見ること!
2018年のコアアップデート以降、検索結果画面を注意深く見るとわかるようになっています。
検索結果の中でも注目するべきは、画像・動画・ニュースなどのタブが表示されている「バーティカル検索」の箇所。ここはキーワードによって順番が変わります。
たとえば、「化粧水 おすすめ」などのBuyクエリの場合は「ショッピング」が左に寄ります。「渋谷 ラーメン」などのGoクエリの場合は「地図」が左寄りに。
また、「魚 さばきかた」などのDoクエリは動画や画像が左に寄ります。Doクエリの場合はテキストだけでコンテンツを作ってしまうと、全然順位が上がらないという結果になることもあるそう。
コンテンツを作る際は、マイクロモーメントを見極めて、テキストをメインにするのか画像や動画をメインにするのかを考えることが大切なんだそうです。
中原さんからは、「検索エンジンを無料で使えるマーケティングツールだと思って活用すると良い」というアドバイスをもらえました。
バタフライサーキットを考える
続いて、目標のキーワードがバタフライサーキットのどこに当てはまるのかを考えることが大切だというお話に。
バタフライサーキットとは、Googleが提唱している情報検索行動のひとつ。ユーザーの検索動機が8つあり、それを「さぐる検索」と「かためる検索」という2つのグループに分けることができます。
ユーザーは「さぐる検索」と「かためる検索」をサーキットのように行ったり来たりするため、この形が蝶々のように見えることからバタフライサーキットと呼ばれています。
中原さんは、バタフライサーキットの概念を理解しておくと、ユーザーが何を求めているのか?ユーザーがどこを目指しているのか?がわかるようになり、コンテンツの質も向上すると語ってくれました。
潜在ニーズ(LSIキーワード)を調査する
さらに深掘りして調査する方法として、潜在ニーズ=LSI(Latent Semantic Indexing)キーワードの調査方法を紹介。
LSIキーワードとは、ユーザーが何かの検索をした後に再検索しているキーワードのこと。ちなみに、1回の検索で8個のLSIキーワードが表示されます。
中原さんは、ここを掘り下げるのは激アツ!これを確認しないのはもったいない!と熱く語っていました。
◎具体的な調査方法
- 目標キーワードの検索結果で表示された8個のLSIキーワードを書き出す。
- 8個それぞれをクリックし、またその先に表示された8個のLSIキーワードを書き出す。
- 8個+64個=92個のキーワードから重複しているものを洗い出す。
- 重複回数が多いキーワードが「ユーザーが本当に知りたいこと」。
何回も表示されたLSIキーワードは、見出しとして追加・ボリュームが大きくなりそうな場合は別記事として作成して内部リンクで繋ぐなど、活用すると効果的なようです。
LSIキーワードを活用することにより、再検索するニーズを先回りして解消できるコンテンツになるので、ユーザーのニーズをよく理解している!とGoogleが評価し、コンテンツの品質が上がりやすくなるとおっしゃっていました。
ペルソナよりも「想定読者」を考える
続いてコンテンツを作る前に多くの人が考える「ペルソナ」について。
中原さんからは、コンテンツを作る上で年齢や性別などのペルソナ設定は質の向上には影響しない、その代わりに「想定読者」を決めているとのお話がありました。
セミナー内では中原さんが作成し、実際に使っている「想定読者シート」の活用方法を教わりました。
お題は「SEOライティング」。いつ・どこで・だれがなどの5W1Hの項目は無理に埋めようとしなくても大丈夫とのこと。想像を膨らませて埋めていく作業になってしまうと意味のないコンテンツになりかねないからです。
想定読者シートを作成する上での最大のポイントは、最低のゴールと最高のゴールを考えるということ。ユーザーが最低のゴールにいかないようにコンテンツ内で予防線を張ることで、他のコンテンツとも差が付き、記事のバリエーションも豊かにできるようです。
Googleが公開している「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」には、「記事は公平に書かれているか。」という項目があり、良い面(メリットやコツ)だけではなく悪い面(デメリットや注意点)もコンテンツ内に組み込むことで、この項目もクリアでき、サイトの評価も上げられるようです。
記事構成は「自然な流れ」を意識する
続いては、構成案を作成する際のコツについて。
構成案を作るのが少しニガテだなと感じるかたは、会話形式で流れを書き出していくという方法がおすすめだそうです。
先ほどシートに落とし込んだ「想定読者」からの質問とそれに対しての回答をExcelやWord、メモなどに書き出していきます。中原さんのおすすめは、より丁寧に言語化できる「想定読者を家族や友人」に仮定して作業を行う方法だそうです。
現在は、昔ほど記事構成の良し悪しで検索順位が決まらないとのこと。検索ボリュームが大きいキーワードを必ず見出しに入れる、などという方法でなくても成果が出るようになってきているそうです。絶対にキーワードを入れる!というよりも、あくまでも自然な流れでユーザーをゴールに導くほうが大切とのことでした。
WEBコンテンツが提供するべき価値とは?
最後にWEBコンテンツが提供するべき価値についてのお話がありました。
基本的に提供するべき価値には以下の4つ。
◎提供するべき顧客価値
- 基本価値:正しい日本語で記載されている
- 期待価値:意思決定のための情報が網羅されている
- 願望価値:テーブルやリストなどを使用し、情報が見やすく提供されている
- 予想外価値:徹底的な調査など「感動レベル」の情報提供など
この中でも、特にSEOのWEBコンテンツにおいては「願望価値」と「期待価値」を徹底的に満たすことを追求するのを忘れてはいけないそうです。
アフィリエイトを目的としたコンテンツの場合は、読み物としての完成度を追及して全部読んでもらうことを目指すのはもったいないとのこと。ユーザーが最終的にしたいのは意思決定なので、「読ませる」よりも「意思決定しやすい」コンテンツを目指すといいそうです。
ちなみに、願望価値を満たせる要素は以下のような感じ。
無理に使う必要はありませんが、見出しごとにひとつは使えるといいとのことでした。
◎願望価値を満たせる要素
- イメージ画像
- イラスト
- テーブル
- リスト
- 番号付きリスト
- 引用
セミナー当日のQ&Aをちょこっと紹介!
ここからはセミナー当日のQ&Aをご紹介!
中原さんは時間を延長して参加パートナーからの質問にたくさん回答してもらいました。今回はその中から何点かピックアップしてご紹介します。
H4、H5、H6は使ったほうがいい?
中原さん: 15,000文字くらいになる「おすすめ10選!」などの記事の場合、使わざるを得ないかなと考えています。ただ、経験上H5やH6を入れるくらいならリストやテーブルを入れたほうがサイトの評価は上がると思います。
個人サイトが上位サイトに勝つためには?
中原さん:ドメインが強いジャンルでは戦わないほうがいいですね。稼げる記事を1つ作るというよりは、ニッチなキーワードを狙って1〜5万円稼げる記事を増やしていくほうがいいと思います。たとえば、「パーソナルトレーニング 恵比寿」だとかなり競合が強いですが、「パーソナルトレーニング 巣鴨」だと意外といけちゃったり…。あとは新しい商材などもねらい目。こんなの売れるの?という商材でも上位サイトが個人ブログで占められているという場合もあります。一見、渋いな〜と思うキーワードでも狙ってみると意外と成果が発生したりしますよ。
作り直すべきコンテンツの判断基準は?
中原さん:ずばり25位から下のコンテンツです!だいたい3〜4ページ目に表示されているものですね。ざっくりですが、Googleでは1ページ目は高品質、2ページ目は合格圏内、3ページ目は少し品質が低いと判断していると考えてください。間違っているものをリライトしても時間がもったいないので25位以下のコンテンツは作り直してしまったほうが早いです。
CROCO株式会社では、ChatGPTなどをどのように活用している?
中原さん:色々と研究しているんですが、実際に使ってわかったのは見出し作りには使えないということです。自分が作った見出しの中でも「誰が書いても大体同じになる部分(概要・説明など)のたたき」として使うのは割といいかもしれません。あと、ChatGPTは要約が得意なのでディスクリプションの作成やプレスリリースの原稿作成、メルマガの文章作成などに活用することが多いですね。いまだに実験中です!
レポート編集後記
今回登壇の中原さんはセミナー講師の大ベテラン。大変わかりやすく実践的な内容で、参加パートナーからは「現在の検索エンジン等の動向がわかり参考になった」「一歩・二歩踏み込んだ内容で、実践的なのが嬉しい」という声をいただきました。
なかには「中原先生の人柄に惚れ込んでしまいました。」という声も!(笑)
改めて、記事を書く前の調査や準備が記事の質を決めるのだなと感じたセミナーでした。キーワードをただの文字列としてとらえるのではなく、その先にあるユーザーの頭の中を考えるのが重要なんですね。
残念ながら今回のセミナーに参加できなかったというかたは、ぜひ次回参加してみてください!
アクセストレードでは今後もアフィリエイターの皆さんのレベルアップに繋がるようなセミナーをたくさん開催してまいります。ご自身の目標にマッチしたセミナーを見つけたら、ぜひ気軽に参加してみてくださいね♪
ご注意ください
- 本記事の内容は、2023/07/06更新時点の情報です。更新日より期間が経過している場合など、状況により現在の情報とは異なる可能性があります。
- 一部、体験談などの執筆者の個人的な意見、株式会社インタースペース(アクセストレード)以外が提供するサービスの紹介が含まれる場合もあります。情報の内容には十分に注意しておりますが、万が一、損害やトラブルが生じた場合も責任を負いかねますので、内容をご確認の上ご自身の判断のもとでご利用ください。
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