月間7.9億PV、1,273万UUを誇る日本最大級のママメディア「ママスタセレクト」編集部直伝!読まれる記事の作りかた(後編)です。
読まれる記事の作りかた(前編)では伝わりやすい「よい文章」を書く3つのポイントを紹介しました。今回は読まれる記事を書くまでのステップをご紹介します。
書くまでのステップ
記事を書き始めるときは、いきなり文章を書き始めるのではなく、以下の3つのステップに沿って準備を進めましょう!
え?いきなり書いちゃダメ?後で文章を整えればいいのでは?と思いますよね。
実は書く前の準備こそ、読まれる記事をつくるための重要なポイントになります!
最初のステップは、ターゲットを決めること。ターゲットが決まらないと記事で何を伝えたいか(主眼)も決まりません。
それではステップ1から詳しく説明していきます。
ステップ1 ターゲットを決める
記事を書くときには、まず誰に向けた文章を書くのか?いわゆるターゲットを設定します。
またターゲットを決めるときには、年齢・性別の他に悩みも設定してください。
なぜ悩みを設定するかというと、設定した悩みと読み手の抱えている悩みが合致すると読み手の共感を呼びやすいからです。
「潜在的に抱えている悩み」が入っていない文章例
人生の節目とも呼ばれる30代。何かとライフステージの影響を受けやすい年代ですよね。転職といっても優先したい条件は人それぞれです。だからこそまず理想とするロールモデルを見つけておくことが重要となってくるのではないでしょうか。
「潜在的に抱えている悩み」が入っている文章例
ふとした瞬間「私、一生ここで働くのかな?」という考えが浮かぶことがありませんか? 給与や評価にもそれなりに満足しているけれど「この仕事、なんか合わない」という違和感が消えないとき、人は転職を考え始めるのかもしれません。
例えば上記の「潜在的に抱えている悩み」が入っていない文章のほうは、30代をターゲットにしているものの対象が広すぎて、どこか他人事のような印象を感じてしまいます。一方、「潜在的に抱えている悩み」が入っている文章例のほうは冒頭の
"ふとした瞬間「私、一生ここで働くのかな?」という考えが浮かぶことがありませんか?"
と、悩みを含んだ文章があるため思い当たるフシのある人には「私と一緒だ」「気持ちがわかる」と共感を呼ぶことができます。その場合、読み手は文章を自分ごとと捉えて文章を読んでくれるので、記事の完読につながります。
ステップ2 主眼と骨子
続いて、ステップ2の主眼と骨子の説明をしていきますね!
ちょっと耳慣れない言葉かもしれませんが、主眼と骨子の意味は以下のとおりです。
主眼とは?
書き手が記事でもっとも伝えたいこと。あるいは記事にした目的のこと。
骨子とは?
書き手が記事でもっとも伝えたいことのために必要な情報のこと。
主眼と骨子、どちらも記事を書く上でとても重要なものです。
主眼を設定しないと、読者に伝えたいことがブレてしまう。また、骨子を考えないと、情報過多や不足が生まれ、結局は読者に何を伝えたいのか分からなくなってしまう。
こういった事態を回避するためにも、記事を書く前に必ず主眼と骨子を作成しましょう!
それでは具体的にどういう風に考えていくか、少し例を挙げてみます。
主眼を考えてみよう!
「30代女性の転職」を題材に記事を書くとします。
まずは、もっとも伝えたいこと(主眼)は何かを考えましょう!
あれもこれも!といくつもリストアップしてしまうと記事の内容がブレてしまいます。一番自分が伝えたいことは何か?を整理して考えることが大事です。
今回は、以下を主眼に置いてみます。
今の職場の人間関係が良好なら、急いで転職をする必要はない。
どうしてもやりたい仕事が出てきたら転職を考えよう!
骨子を考えてみよう!
決めた主眼を元に、骨子を考えていきます。
主眼を伝えることをゴールとすると、ゴールまでの道となるのが骨子です。
「何を」「どの順番で」伝えるとゴール(主眼)まで辿り着くかを考えて骨子を作成していきます。
今回は例として以下の骨子を作成してみました。
骨子1
転職に悩む30代女性が共感できる導入文
↓
骨子2〜3
主眼の「今の職場の人間関係が良好なら、急いで転職をする必要はない。」を伝えるために、どうしてそう思うのかの理由を説明
↓
骨子4
結論
この流れで書いていくと主眼が上手く伝わりそうです。
ここまできたらあともう一息!ステップ3の書くに続いていきます。
ステップ3 書く
ステップ2で作成した骨子を元に文章を肉付けしていきます。
このとき、前編で紹介した3つのポイントも忘れずに!
▼肉付けした文章例
骨子1:「転職をはじめるタイミング」
ふとした瞬間「私、一生ここで働くのかな?」という考えが浮かぶことがありませんか?
給与や評価にもそれなりに満足しているし、やりがいもないわけじゃない。それでも「この仕事、なんか合わない」という違和感が消えないとき、人は転職を考え始めるのかもしれません。
骨子2:「30代後半、転職を決めた理由は?」
転職に至る理由はさまざまですが、30代後半の女性が仕事を辞めた理由の第1位は「人間関係」。裏を返せば、給与や仕事内容に不満があっても、人間関係さえよければ頑張れるとも言えるのかもしれません。また職場の人間関係は、自分の努力だけでどうにかなるものでもありませんよね。もし今の職場での人間関係に満足しているのであれば、それはとても幸運なこととも言えそうです。
骨子3:「仕事に不満があっても人間関係が良い職場なら転職しないほうがいい」
そう考えると、仕事をつまらないと感じていても、職場の人間関係が良いのであれば、急いで転職をする必要はないのではないでしょうか。
「なんとなく満足できない」という理由からの転職は、手に入れたい未来がハッキリしていない状態。何を条件に転職先を探していいかもわかりませんよね。
そのため「こんなはずではなかった……」となりがちです。
骨子4:「やりたい仕事ができたら転職を考えよう」
逆に、「この仕事がやりたい!」という目標が明確であれば、転職先の人間関係が多少ギスギスしていても乗り越えられそうですよね。
どうしてもやりたい仕事が出てきたときが転職に踏み出すタイミングではないでしょうか。
どうでしょうか?
骨子に沿って肉付けしていくだけで、わかりやすい文章ができました。
書く前にひと手間かかりますが、主眼と骨子をぜひ取り入れてみてくださいね。
勘違いに注意!相手をイラッとさせる文章
書き手には、そんなつもりはなくても読み手をイラッとさせてしまう文章があります。
書くまでのステップに続いて、次は文章の表現について注意したいことを3つご紹介します。
1.突き放す/他人事
仕事をしていれば、だれでも悩みます。 若い頃の苦労は将来に役立つ経験になるのだから、今はつらくても耐えるべきです。
悩んでいるとき、目に触れた文章が自分のことを突き放すような内容だと、悲しい気持ちになりますよね。
▼改善案:寄り添う/自分ごと
1日のうちで寝る時間を除くと、仕事の時間が1番長いのです。だからこそ仕事の時間が苦痛になるのは、改善していきたいですよね。
文章はなるべく対面で話すときのように、人に寄り添う表現を心がけましょう。
2.価値観の偏りを感じる
リモートワークでも成果を出せる人はいるかもしれませんが、会社に出社したほうが「より充実した時間」を過ごすことが可能です。
主張が強く、価値観の偏りを感じる文章は敬遠されることも。
▼改善案:フラット、客観的な視点を持って書き直す
「リモートワークを推奨していく」のは、会社にとっては負担がかかることも多いかもしれません。 しかしそうすることで、従業員に「プライベートの充実による仕事のモチベーションアップ」「時間効率化による業務生産性のアップ」が期待でき、会社にとってのメリットも生まれます。
文章を書くときはフラットな視点を意識すると、読み手をイラッとさせることは少なくなります。
3.結局、何が言いたいのかわからない(不完全燃焼)
仕事の悩みの多くは時間とともに解決していきます。 もっと広い視点で世の中を見ることで、悩んでいる気持ちも少しは落ち着くのではないでしょうか。
ボヤけた文章になってしまい、言いたいことが伝わらない例です。
▼改善案:あえて断定する(主観的な意見とは別もの)、具体的な解決策を提案する
人はなにもしない時間があるとネガティブに考えてしまいます。だからこそ行動して、考える時間をなくしてい きましょう。 仕事で悩むことがあれば、まずは上司に相談、難しい場合は人事など会社に相談窓口が設けられていないか確認してみてください。「仕事は仕事」と割り切り、趣味などプライベートを充実させて息抜きするのも手です。
具体的にどうすれば良いのか?という文章を入れると、読み手も戸惑わずに読むことができます。
できあがった文章は一度読み直して、イラッとさせる文章になっていないかチェックしてみてくださいね。
よい文章を意識して完読される記事を目指そう!
今回は、記事を最後まで読んでもらえるようになるポイントやテクニックを紹介しました。
よい文章とは何か?を知ることで、誰に対してもわかりやすい文章を書けるようになり、読みやすい文章を作ることができます。
また、書く前にきちんと主眼と骨子を作成して表現に注意を払うことで、伝えたいことを相手に正しく伝えることができるようになります。
ぜひ”よい文章”を意識して完読される記事を目指してくださいね!
ご注意ください
- 本記事の内容は、2023/01/26更新時点の情報です。更新日より期間が経過している場合など、状況により現在の情報とは異なる可能性があります。
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