●前回の復習
前回の《河井大志アフィリ論3》では、「コンテンツマーケティング」の考えかたとその手法について説明いたしました。前回の内容はアフィリエイターの基礎として、まず初めに知っておくべき内容ですので、読まれていないかたは是非ご一読ください。
前回の内容を踏まえた上で、第4回目からは具体的な説明をさせていただきます。
●アフィリエイトをするジャンルや商品の決定方法
アフィリエイトを始める時はどのような「ジャンル」と、どの「商品」で始めるのかをまずは決めなければなりません。
その決定方法は様々あり、例えば次のような考えかたがあります。
・「報酬が大きいから」キャッシングの分野を狙う
・「比較サイトが作りやすいから」ウォーターサーバー分野を狙う
・「扱っている商品が多いから」美容関連の分野を狙う
・「過去の職業と関係があるから」〇〇商品をアフィリエイトする
・「リフォームで騙された経験があるから」リフォーム関連の分野を狙う
・「〇〇という商品が気になるから」〇〇商品をアフィリエイトする
・「10月には〇〇が流行るから」5月頃から〇〇商品のサイトを作りはじめる
これらの考えかたや決定方法は、いずれも間違ってはいません。
アフィリエイターのレベルによっても、最適な選定方法は異なるでしょう。
●”かゆいところに手が届かない”サイトにならないために
私がアフィリエイターさんの指導をしてきてする際に気になるのが、「不得意」な分野でアフィリエイトをしているサイトです。日々何百サイトも見ているのですが、その中で最も違和感があります。
例えば、若者向けのニキビケア商品を、50代の男性のかたのサイトで扱っている場合などです。
「しっかりと情報を調べたうえでサイトを構築するように」と事前に指導しているので、間違ったことは書かれていませんし、情報が少なすぎるわけでもありません。
しかし、どこか違和感を感じるのです。
この違和感は、自分(サイト運営者)とサイトに訪れるユーザーの属性が、あまりにもかけ離れている場合に起こります。
よく見かける事例ですが、50代の男性が必死に色々考えて「女子大生アリサのニキビ対策サイト!!」というサイトを作るとします。
そのサイトを色々見ていると、上述したように発信している情報自体は悪くないのですが、細かい部分に少しずつズレが生じているのです。
つまり、「かゆいところにちょうど手が届かない」サイトになってしまっています。
例をあげると・・・
・「(#^.^#)」のような、今どきの若い子が使わない顔文字をがんばって使っている。
・「プリクラってニキビがあると撮りたくないですよね」などのフレーズがあるが、今の若い子はプリクラをそこまで利用しないし、そもそもプリクラではニキビは写らない。
・若い子は使わない難しい言葉を使いすぎてしまう。
・経験できない女性の日を憶測で書いてはみるが、共感できない内容になっている。
・「お酒の飲み過ぎは肝臓に悪くお肌に・・・」という注意書きがあるが、女子大生でそこまでお酒を飲みすぎる人は少ない。
・「食生活を〇〇しよう」と言っても、実家暮らしなので自分で食事をコントロールできない、一人暮らしでも忙しくて自炊できない、などの理由で食生活の改善は難しいというユーザーが多い。それよりも、化粧の落としかたや、リンパの流れをよくするストレッチ方法など、手軽に始められる解決策が欲しい。
このように訪問者がサイトを見て、「なーんか、違うんだよね」と思うことが多いようです。
それでは、こうならないためにアフィリエイターはどのように、ジャンルや商品を選べばよいのかを説明したいと思います。