コンテンツ制作

「校正」の基礎を学び、自分の文章を磨こう

更新日:2015/06/26 公開日:2011/08/02

小谷 まゆみ (コタニ マユミ)

フリーランス 編集ライター

小谷 まゆみ (コタニ マユミ)

はじめまして。フリーランスで編集・ライターをしております小谷まゆみです。

この連載では、雑誌・書籍の制作現場での私の経験をふまえて、文章の“ブラッシュアップ法”についてご紹介していきたいと思います。

ご自身の文章を見直し、より伝わりやすいものにするために、ぜひ参考にしてくださいね。

今回はまず、編集の現場で行われている「校正」という作業についてご紹介します。

「校正」とは、かんたんに言うと、文章や内容の間違いを探したり、レイアウトや色彩のおかしなところなどを確認し、修正する作業です。 本や雑誌など、印刷物は一度印刷してしまうと修正がききませんから、あらかじめ実際の出版物と同じような体裁で仮刷りを行って確認を行います。 文章の場合はとくに、 「文字の間違いやヌケがないか」 「情報の誤りがないか」 「事実関係が正しいか」 などをチェックしています。 また、文章というものは、 書いた本人は意味がわかると思っていても、他の人が読むと意味が通じない、 ということもよくあります。 そこで校正の際は、書いたものを複数の人の目で見て、わかりにくいところがないか、意味は通るかなどをチェックする作業も行います。

校正を行うのは、その書籍や雑誌を担当する編集者である場合が多いですが、出版社によっては、校正専門の社員を置いていることもあります。それほど、大切な工程なのです。

ただ、アフィリエイターさんの場合は、自分ひとりで書いていることが多いでしょうから、他の人に読んで
チェックしてもらうのはなかなか難しいかもしれません。

そんなときは、完成した文章を自分で読み直す(できれば少し時間を置いてから)だけでも、だいぶ違うはずですよ。

また、校正を行う際には、次のような点に気をつけてみてください。

パソコンで文章を作成することの多い現代、とくに起こりやすいのが「漢字の誤変換」です。

また、既存のデータや別のアプリケーションでつくったテキストからコピペするときにも注意。

余計な部分までコピーしてしまったり、コピペのつもりが「カットアンドペースト」してしまい、
元の文章を削ってしまったりすることがあります。

金額や電話番号、住所など、数字がらみの部分は間違いがあると大問題になりかねないことが多いので、
とくに気をつけましょう。

リンクを張ったときは、実際にクリックしてみて、目的のページに間違いなく飛べるかどうかを
確認しましょう。


そのほか、出版物の校正では「表記・表現の統一」を行うのが基本で、たいていは出版社ごと・媒体ごとに統一の規則が決まっています。

これについて、次にご紹介します。

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小谷 まゆみ (コタニ マユミ)

フリーランス 編集ライター

小谷 まゆみ (コタニ マユミ)

語学・異文化交流系出版社での編集ライター、Webショップでのコピーライターを経て、現在フリーランスで編集・校正・ライター業務を請け負う。外資系出版社の刊行物の編集・校正のほか、メールマガジンの執筆などを担当。

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