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伝わる文章を書くための4つのステップ(第4回)

更新日:2015/06/01 公開日:2011/08/10

塚本 清志 (ツカモト キヨシ)

株式会社ポエガ 取締役

塚本 清志 (ツカモト キヨシ)

こんにちは。株式会社ポエガでコピーライターをやっております塚本です。

今回は、ぼくが文章を書く際の最後の工程。

(4)修正・校正で文章を磨く

について解説していきますので、どうぞお付き合いください。

ちなみに全体的な手順としては以下の通りです。

◆文章を書く手順

扱う商品は引き続き、空想上のレトルトカレー。とってもおいしいと評判の『アクトレカレー』です。

れではさっそくまいりましょう。

これまでの工程で、テキストの「ラフ」ができあがりました。

でも、今のところ文章としてはまだまだ荒削り。

ざっと自分の文章を読んでみて、

「ここの特長を強く言いたいのに、なんか印象が薄いな…」
「がんばって読もうとしないと最後まで読めないな…」
「あ、漢字が間違ってる…」

などなど、気になった部分をチェックしていきましょう。

理想は、流れるように最後まで読めて、その商品が欲しくなるような文章です。

その上では、次にご紹介する3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。


● より良い表現方法を探す

強く言いたいのに読むと印象が薄い部分、他と比べると重要ではないのに文字数をたくさん割いてしまった部分はありませんか?

文章全体における訴求のバランスをとって、ユーザーが読み終わったときに、できるだけあなたの意図に忠実な印象を持ってもらえるように調整していきましょう。 1つの事実を伝えるのに、表現方法は無限にあります。 その事実を柔軟にとらえ、さまざまな角度から表現方法を探ってみてください。

ここで参考までに、ぼくが尊敬する広告人に教わった考え方をご紹介します。

おおよそ、このような話でした。

硬いことが魅力の“角材”を広告するとします。そのときに、「こんな素材だから硬い!」とか、「他と比べて丈夫!折れにくい!」などといった訴求をしてしまいがちですが、そうではなく、「この棒で叩くと血がこんなに吹き出す」と言ってあげるほうが、ユーザーは直感的にイメージできるんです。

まぁ…、あくまでも例え話としてですが…。
考え方を柔軟にするためには非常にわかりやすい話だと思います。。


● 校正・表記の統一をする

ユーザーが「この文章は手を抜いて書かれたものだな」と感じないように、誤字・脱字がないかを注意深くチェックしましょう。

書いているときには気づかなかった間違いも、読み手は簡単に発見してしまいます。情報の内容は良いのに、誤字・脱字で信頼を落としてしまうのはもったいないので、ぜひ気をつけてください。

また、同じ言葉でもいろんな表記方法がある場合も多いので、それらも統一しておきましょう。

例えば、以下のような言葉で表記の「ゆれ」が起こりやすいです。

・漢字の送り仮名
 例)行う/行なう

・英単語/数字
 例)Google/google/GOOGLE

・固有名詞の正式名称
 例)吉野家/吉野屋

頻繁に使用する言葉で、上記のような表記のゆれが起こりやすいものについては、PCの辞書機能を利用して単語登録しておくと良いかもしれませんね。


● 身近な人に読んでもらう

最後に、最も大事なのがこれ。自分が書いた文章は、いくら客観的に見ようとしても少なからず主観が残ってしまいます。 未完成な文章を身近な人に見せるのははずかしいことかもしれませんが、読んでもらって率直な意見を聞いてみるのが良いでしょう。 このとき、口で説明を加えなければ理解できない部分があれば、それは世の多くの人にも伝わらないということですので、より良い形に修正していきましょう。

この連載でご紹介する「伝わる文章を書くための4つのステップ」は、以上でおしまいです。

文章を書くのに、こんなに手をかけるのかと感じるかもしれませんが、たかが文章、されど文章です。

読む側の立場になって、自分の文章を厳しく見つめて磨いていくことで、伝わる情報の質は必ず向上していきます。

初めは大変だと思いますが、意識を高く持って続けていくことで、次第に楽に書けるようになってきますので、ぜひ実践してみてください。

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
皆さんの成果につながることを願っています。それではまたの機会に!

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塚本 清志 (ツカモト キヨシ)

株式会社ポエガ 取締役

塚本 清志 (ツカモト キヨシ)

取締役・コピーライター・クリエイティブディレクター。新進気悦のベンチャー企業にコピーライターとして入社。評価対象は成果のみという環境の中、入社7か月でライターチームのトップに就任。現在は(株)ポエガで各種広告・Webサイトを中心に、メールマガジンなどのライティングを担当。ブランディング、プロモーションプランニングもこなす若きクリエイター。(実績:某世界的検索サービス企業、某自動車メーカーなど)

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