アフィリエイト運用

有名サイトのSEO対策方法を分析してみました。《河井大志アフィリ論38》

公開日:2017/10/26

河井 大志(カワイ ダイシ)

株式会社Smartaleck 代表取締役

河井 大志(カワイ ダイシ)

前回ご紹介したツールの中で「ahrefs」というものがありました。このツールを使えばライバルサイトの被リンクなどをチェックすることができます。
そこで今回は弊社のサイトではなくビックキーワードで上位表示しているサイトの被リンクを分析してみました。それに合わせて上位表示されている記事の分析も行いましたので、色々ご紹介していきます。
今回調査したのはアフィリエイトできるジャンルの中でも、特に上げておきたい単体キーワードで上位表示しているサイトを分析しました。 例えば「酵素ドリンク」「メンズ脱毛」「デリケートゾーン黒ずみ」「精力剤」「バストアップサプリ」「乳酸菌サプリ」などのようなジャンル名単体で上位表示しているサイトです。 ※なお、アフィリエイターさんに迷惑をかけないように、そして競合サイトさんが特定されないように列挙したジャンル名で上位表示しているサイトは分析しておりません。 では早速みていきましょう。

ウェルク問題でキュレーションメディアの数が減りましたが、それでも国内には多数のキュレーションメディアが存在しています。

これらのキュレーションメディアは一般ユーザー又はサイト運営企業が提携しているライターが記事を投稿しているのですが、画像を他のサイトから引用することが多く、その画像を使うために「引用リンク」をしていることが多いです。

もちろん画像だけでなく、記事の一部分を引用することもあります。

このようなキュレーションメディアからのリンクを受けているサイトの傾向は

・1記事の内容が非常に濃く見やすい
・使われている画像がオシャレ(有料画像、オリジナル画像)
・何らかのキーワードで上位表示している
という傾向がありました。

・1記事の内容が非常に濃く見やすい
⇒1記事の文字数が2000文字程度の記事にはこのようなリンクがあまり張り付いていませんでした。5000文字〜7000文字程度の読み応えのある記事の一文を引用されている傾向にありました。

・使われている画像がオシャレ(有料画像、オリジナル画像)
⇒フリー素材を使ったり、ダサい画像を使っている記事はこのようなリンクは張り付いていませんでした。逆に海外のフリー素材を使ったり、有料素材を使ったりと、他のメディアではあまり見かけない画像、それに加えておしゃれな画像を使っている記事がリンクをされていました。

・何らかのキーワードで上位表示している
⇒Googleキーワードプランナーで検索回数が出てくるようなレベルのキーワードで上位表示しているとSEOからの流入が見込めます。そしてニッチなキーワードでも良いので、上位表示ができれば、キュレーションメディアで記事を書いているライターに引用されやすいという傾向があるようです。

2chの書き込みなども多くはないですが、ありました。
特に盛り上がっているレスなどで紹介されていると、色んなまとめ掲示板に派生し、多くのドメインからリンクを受けるという傾向があるようです。

余談ですが、自作自演っぽい書き込みは「ステマ」「釣り」「業者」などとばれていることが多かったです。逆にステマではなく一般ユーザーが情報提供として紹介している場合は、特にそのようなことはありませんでした。

サイト名が有名でアフィリエイターの中でも名のしれているサイトを解析していると意外とブラックハットな被リンクが多いということもありました。

ただこれは有名サイトがブラックなSEO対策をしていると判断するのは早計です。

二通りの考え方ができます。

1つは運営者がブラックハットなSEO対策をしているということ。
ただ競合が多いキーワードだとこのような対策をしているとすぐにペナルティを受けてしまうので、あまり考えられないかもしれません。

2つ目は嫌がらせでリンクをされているということ。
このあたりはサイト運営者もGoogleのサーチコンソールで否認をしているはずです。

アフィリエイトを長くやっている身として思うのは後者の可能性が極めて高いということです。

競合のサイトにもなると「権威ある人が監修していたり」「企業とコラボしていたり」することが多いです。このようなサイトは他のサイトからも引用リンク、参考リンクを送ってもらえることが多いです。 このようなリンクは結構多く見受けられました。 また被リンク元をチェックしていると、個人でキュレーションメディアを運営しアフィリエイト又はAdSenseで収益化しているサイトが多かったです。

無料ブログは自分で開設することができるので、ブラックハットなSEO対策に用いられることが多いですが、意外と少なかったです。

少ない事例の中でも、無料ブログからリンクを受けているケースで多かったのが

・お店のスタッフブログ(エステサロンなど)
・コンサルタントのブログ

など継続的に更新され、かつ情報提供を主体とした目的ではなく、自店舗や自身のブランディングをするために使われている「顔の見えるブログ」でした。

逆に言えば、適当に自分で作ったような無料ブログからのリンクは見受けられませんでした。

古いブラックハットなアフィリエイト手法だと30記事程度入ったペラサイトを作って、トップページにリンクを送るという手法が多いです。このようなサイトはトップページが上位表示される傾向にあります。
しかしこのようなサイトはTOP10 入りしても比較的下位にありました。

逆に上位表示されている傾向が多いなと感じたのは、200〜3000記事入っているようなWEBメディアという体裁をとっている個別記事でした。

これらの上位表示記事を確認し内部リンク事情を探ってみました。

一番感じたのが
その記事への内部リンクが多数の他の記事からされていることです。

つまりこれらの上位表示されている記事は、そのサイトの「キラーコンテンツ」言い換えれば「収益化するための記事」「最後に読ませてアフィリリンクを踏ませたい記事」であるということです。

また上位表示されている記事でも内容的に言及が薄い部分は、他の記事で深く言及し、参考リンクを送っている傾向にありました。

これらの回遊性は弊社でもSEO対策上いいことだと考えており、上位表示されているサイトほど
「記事を書いて終わり」ではないことが理解できます。

基本的にキラーコンテンツが上位表示されていることが多いですが、記事ではなく、カテゴリーページが上位表示されているサイトもありました。

例えば「ニキビ」で上位表示されているページが、そのサイトのニキビカテゴリーのカテゴリーページというような感じです。

Googleとしてもそのようなカテゴリーページを上位表示すれば、そのページから色んな記事を見ることができるので、納得できます。

このような事例は多くはなかったですが、これから増えてくるかもしれません。

様々なサイトをみていると、かなりナチュラルなリンクをたくさんのドメインから受けている傾向があると感じました。

またブラックな手法の被リンクも確認できましたが、これらのサイト運営者のレベルから考えると自身でやっているとは思えず、嫌がらせリンクである可能性が高いと感じました。

ですが自演リンクも0ではなかったという印象もありました。
ただし、ペラサイトの分かりやすい自演リンクというよりも、自演リンク元のサイトも1つのメディアとして確立できるくらいのレベルであったり、サイトの完成度が高かったり(デザインのオリジナル性が高い)、かなり書き込まれた記事やまとめであることが多く、スパム的な手法というよりも、一般ユーザーの利便性、回遊性なども考慮されたようなリンクが多かったです。

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河井 大志(カワイ ダイシ)

株式会社Smartaleck 代表取締役

河井 大志(カワイ ダイシ)

SEO対策コンサルタント、アフィリエイター支援事業を展開。著書に「SEO対策 検索上位サイトの法則52」「アフィリエイト報酬アップの絶対法則61」がある。

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