コンテンツ制作
伝わる文章を書くための4つのステップ(第2回)
更新日:2015/05/30
公開日:2011/02/25
こんにちは。株式会社ポエガでコピーライターをやっております塚本です。
今回は、ぼくが文章を書く際の2番目の工程。「ユーザー目線で、掲載する情報を絞る」について解説していこうと思います。
※ちなみに全体的な手順としては以下の通りです。
扱う商品は引き続き、空想上のレトルトカレー。とってもおいしいと評判の『アクトレカレー』です。さっそく本題に入っていきましょう。
◆(2)ユーザー目線で、掲載する情報を絞る
前回のコラムで収集した情報のリストから、何を訴求していけば良いかをユーザー目線に立って精査していきましょう。
今回は、働く女性ユーザーが多いブログに掲載するケースを想定して考えていきます。
※あなたのサイトのユーザー属性は、ぜひアクセス解析から類推してみてください。
女性ユーザーが多いということは、おそらく料理ができる方も多いと思います。この前提で考えると、わざわざ通販でレトルトカレーを購入する最大のメリットとして妥当なのは、「自分では出せない味を楽しめること」でしょう。
日々の料理にかかる手間を省く目的であれば、スーパーで売っているレトルトカレーで事足りますからね。ということで、訴求のメインを「味」に絞ることにします。
また、「価格メリット」「稀少性」「ランキング等の権威付け」といった情報があれば、購入の強い後押しとなりますので、ぜひ掲載していきたいところですね。
では一体、誰が食べるために購入するのでしょうか。レトルト食品という特性から、プレゼントや友人を家に呼んで振舞うため、というよりは、本人が日々の楽しみとして食べるシチュエーションのほうがリアルだと思います。
だとすれば、平日の仕事終わりに食べるか、休日のひとりごはん時に食べるかです。
もしも『アクトレカレー』が普段用で、それでいて自分に出せない美味しさを実現したカレーなら平日に。豪華な具材をふんだんに盛り込んだような特別感のあるカレーなら休日に食べたくなりますよね。ここでは『アクトレカレー』を前者として、平日を想定します。
さぁ、ここからが訴求の肝の部分。本人購入して「実際に食べた感想」です。単に味を描写するだけでなく、働く女性が平日の夜に家で食べるシーンを思い描きながら、商品ページには掲載されていない情報をユーザーに教えてあげましょう。例をいくつか挙げてみます。
◎ターゲットが気になるポイント
- 商品ページにある情報は本当かどうか
- 具材の野菜の量やカロリーなどの栄養面はどうか
- 辛さで翌日に胃がもたれたりしないか
- 何パックかまとめ買いして、飽きてしまわないか
- 食中、食後にどんな気持ちになれるか
では最後に、ユーザー目線に立って見えてきた訴求ポイントをまとめておきましょう。
◎訴求ポイント
味にまつわる情報
- どんな味のカレーなのか
- どんな具が入っているのか
- どんな香辛料を使っているのか
- どんな地域のカレーをベースとしているのか
強い後押しとなる情報
- 値段にはお得感があるのか
- 送料はいくらなのか
- 稀少性はあるのか
- キャンペーン等は行っているのか
実際に食べた感想
- 商品ページにある情報は本当かどうか
- 具材の野菜の量やカロリーなどの栄養面はどうか
- 辛さで翌日に胃がもたれたりしないか
- 何パックかまとめ買いして、飽きてしまわないか
- 食中、食後にどんな気持ちになれるか
以上、これらの訴求ポイントから商品ページで読んでもらえばいい情報を除いたものを素材にして、ブログの記事を書いていけば良いわけです。
次回はいよいよ「ざっと書いてみる」という工程に進んでまいりますのでお楽しみに。
今回はここまでです。それでは、また次回もお付き合いください!
取締役・コピーライター・クリエイティブディレクター。新進気悦のベンチャー企業にコピーライターとして入社。評価対象は成果のみという環境の中、入社7か月でライターチームのトップに就任。現在は(株)ポエガで各種広告・Webサイトを中心に、メールマガジンなどのライティングを担当。ブランディング、プロモーションプランニングもこなす若きクリエイター。(実績:某世界的検索サービス企業、某自動車メーカーなど)
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