アフィリエイト運用

回遊率、直帰率、滞在時間を改善してSEO対策《河井大志アフィリ論12》

公開日:2015/12/23

河井 大志(カワイ ダイシ)

株式会社Smartaleck 代表取締役

河井 大志(カワイ ダイシ)

前回の河井大志のアフィリエイト論11では、記事の客観性と信頼性を高めるための手法を理解し、よりスムーズに上位表示できるための方法をご紹介しました。

本日は、投稿した記事の解析データをどのように活かすのか、というお話をさせていただきます。

WEBサイトやブログに、毎日何人の人がアクセスしているかを知ることができるツールがあります。

1番有名なのは、Googleアナリティクスでしょう。無料で利用できますし、精度が非常に高いツールです。

例えば「何%がパソコンからのアクセスで、スマートフォンからのアクセスなのか」「どのような地域からアクセスされているのか」というようなデータです。

アクセス数と並んで重要視してほしいデータは、「回遊率」「直帰率」「滞在時間」です。

聞き慣れないかたもいらっしゃると思いますので、簡単に説明をしていきます。

回遊率とは、アクセスしてくれた人が、アクセスしたページ以外のページをどれくらい見てくれたのかという回遊性を示すデータです。回遊率が高ければ高いほど様々なページを見てくれている(おもしろいと思って色んなページをみてくれている)ということになります。

直帰率とは、アクセスしたくれた人が、すぐに離脱したのか、それとも他のページも読み込んでくれたのかのデータです。直帰率が高ければ「このサイトは求めている情報が乗っていない」「おもしろくなさそう」と思っている証拠です。

滞在時間とは、アクセスしてくれた人が、どれくらいの時間サイトにいてくれたのかというデータです。滞在時間が長ければ、「サイトで掲載している情報がおもしろい!」「探していた情報だ!」と思って、しっかりと記事を読んでくれているということです。

つまり 回遊率が高く 直帰率が低く 滞在時間が長い サイトは、言い換えれば おもしろい情報がたくさん掲載されていて 求めている情報を提供していて ずっと見ていたいサイト ということになります。

これらのデータから様々なユーザーの心理を読み解き、改善する方法があります。


【回遊率が低い場合】

回遊率が低い場合は
・コンテンツそのものがおもしろくない
・他のページへ移動しづらい
・関連性のあるページがどこにあるのか分からない
から、ユーザーはアクセスした記事以外見ていない、と推測することができます。

よって、以下のような改善をすれば、ユーザーは求めている情報がどこかをすぐに分かるようになるため、回遊率が上がります。
・関連記事を記事下部で掲載する(『この記事を読んだ人は、この記事も読んでいます』のように)
・サイドバーなどに分かりやすいカテゴリーページをつける


【直帰率が高い場合】

直帰率が高い場合は
・コンテンツそのものがおもしろくない
・上位表示しているキーワードの検索意図を満たせていない
から、ユーザーはすぐに他社のサイトに移動している、と推測することができます。

よって、以下のような改善をすれば、直帰率は低くなります。
・上位表示しているキーワードの検索意図を見直す
・コンテンツの追加や、不要なコンテンツを削除する
・関連記事を記事下で掲載する(この記事を読んだ人はこの記事も読んでいますのように)
・サイドバーなどに分かりやすいカテゴリーページをつける


【滞在時間が短い場合】

滞在時間が短い場合も
・コンテンツそのものがおもしろくない
・上位表示しているキーワードの検索意図を満たせていない
という理由に加えて
・魅力的な記事が少ないということも考えられます。

よって、以下のような改善をすれば、滞在時間は長くなります。
・1記事中のコンテンツを追加し、読み込ませるような内容にする
・動画なども含めることによって、テキスト以外でも情報を提供する


では、回遊率・直帰率・滞在時間の数値が改善すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。 まず1つ目のメリットは、SEO対策上で有利になると推測されている点です。 これはGoogleの公式見解ではありませんが、多くのSEOコンサルタントや研究家が推測していることです。 回遊率が高いサイトというのは、魅力的なコンテンツがたくさんあるサイトといえます。 直帰率が低いサイトというのは、上位表示している様々なキーワードの検索意図を満たしているといえます。 滞在時間が長いということは、飽きずにコンテンツを見たくなるサイトといえます。 つまり、ユーザーにとって魅力的なサイトということなのです。

Googleは、このような検索意図を満たした魅力的なサイトを上位表示したいと思っているため、これらの数値が良いサイトを上位表示しているのではないかと推測できるのです。

また推測だけでなく、弊社の検証サイトやアフィリエイトサイトなどのデータを見ても、これらの数値を改善することによって、徐々に順位があがる傾向にあります。(改善したからと言って、一気に順位が上がるという傾向はありませんでした。)

もう1つのメリットは、収益が増加するという点です。 収益化を目的としていないサイトにとってメリットではないですが、アフィリエイトサイト、ECサイトのように収益化を目的としているサイトであれば非常に大事なメリットでしょう。 回遊率が高く、直帰率が低く、滞在時間が長いサイトは多くのページが見られているので、色んなページの情報をユーザーが取得してくれるということです。 例を4つあげます。

【1つ目】

Aという商品のレビューを見に来ただけだけど、他のページも見てBという商品も知った。Bという商品のレビューを見ると、B商品も気になり始めたので、AとB両方のサンプル商品を購入した。

この例では、本来Aという商品しか売れなかったはずが、Bという全く違う商品も売れた例です。


【2つ目】

Cという商品情報を見に来ると、Dという商品も併せて使ったほうが便利だと知って、CとD両方の商品をセット買いした。

この例では、本来Cだけでもニーズは満たせているが、サイト内で「Dという商品もあれば、より便利ですよ」と、しっかりと説明することによって、関連する商品が売れた例です。


【3つ目】

Eという商品が気になって色々検索し、Eの商品サンプル商品を購入しようと思ってサイトに来たが、商品のメリットやデメリットがしっかりと書かれていたのでサンプル商品を購入する必要がなくなり、単価の高い本商品を購入することに決めた。

この例では、購入点数は増えていませんが、購入単価が増えた例です。


【4つ目】

全く商品を探していなかったが、ブログを読み込んでいくうちにFという商品が欲しくなってきた。通常なら買わないが、よい情報をいつも提供してくれているブログがオススメしている商品なので一度買ってみた。

この例は、本来何も買う予定がなかったのに、ブログのファンの人が「このブログがオススメしているなら間違いない!」という理由で、購入した例です。


このように、回遊率、直帰率、滞在時間を改善することは、SEO対策するうえでも(集客するうえでも)、商品の購入を促進するうえでもメリットがあります。

一度、Googleアナリティクスに登録し、自分のサイトのデータを見てみてはいかがでしょうか?

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河井 大志(カワイ ダイシ)

株式会社Smartaleck 代表取締役

河井 大志(カワイ ダイシ)

SEO対策コンサルタント、アフィリエイター支援事業を展開。著書に「SEO対策 検索上位サイトの法則52」「アフィリエイト報酬アップの絶対法則61」がある。

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