こんにちは!株式会社ギャプライズのLPO研究所です。
今回も、「SEO」や「リスティング広告」などの“アクセスアップ”手法に比べておろそかになりがちな、より効率良くコンバージョンを生むための施策「LPO」について、すぐに使える情報をお届けします。
今回のテーマは、「ユーザーの行動はあなたの想像を超える」。それではさっそく本題に入っていきましょう。
皆さんは、アフィリエイトサイトを構築する際に、ついつい“自分のPC閲覧環境”でのみ判断し、自分本位な最適化をしていませんか?
「そういえば自分のPCでしか確認してないな…」という方は、ちょっと技術的なところもありますが、今回の内容をよく読んでみてくださいね。
もしかするとあなたのアフィリエイトサイトは、ユーザーによっては、
「なんだ、このサイトはあんまり惹かれないな」
「興味を持って広告をクリックしたけど見づらいから帰る!」
という状態になっているかもしれません。
せっかくがんばって作ったサイトですから、興味を持って来訪してくれたユーザーにこのように思われてしまっては非常に残念ですよね。
では、どのように解決すれば良いのでしょうか?
【ポイント1】ファーストビューを意識する
ユーザーによってPCのディスプレイサイズはさまざま。当然、画面をスクロールしないでどこまで見られるか(ファーストビュー)も変わってきます。
インターネットでは、ユーザーはそのサイトを読むか・離脱するかを“3秒”で決めると言われており、ファーストビューにどんな要素を入れるかが、ページを作る上でも重要なポイントになってきます。
したがって、サイトに対応させるファーストビューの範囲に“基準”を持っておかないと、ユーザーに正確な情報が伝わらない可能性が高まります。
ではどうすれば良いのかというと、実は無料のオンラインツールを使うことで実際の見え方を簡単にチェックすることができます。
◆ Google 「Browser Size」
このツールの上部にあるボックスにURLを打ち込むと、そのサイトがユーザーそれぞれの閲覧環境でどう見えるかをシミュレーションすることができます。
ユーザーのブラウザサイズが視覚的に表示されているので、どこまでの範囲に必要な情報を入れなければいけないかが直感的にわかります。
◆ TestSize.com 「Test Size」
ブラウザサイズを指定すると、そのサイズで画面をポップアップ表示することができます。
縦横のスクロールバーが出ることが、ユーザーに対してどれだけストレスを与えているか、身にしみて実感することができます。
どちらも手軽に調べられるので、ご自身のサイトや気になっているサイトでチェックしてみてください!
・ページがスクロールするように見えない
・ボタンの存在に気づかない
など、ブラウザサイズによっては、クリティカルな問題が起きてないでしょうか?
Googleのデータによれば、ファーストビューで見て欲しい情報を99%の人に見せるには、情報を600×350の中に収めなければいけないんですね。弊社では、わざわざ斜めにデザインを入れることで、ユーザーをページ下部に誘導することもあります。
ちなみにこのデータは、Googleが「Google.com」の閲覧ユーザーを対象に調査した結果のようです。けっこう信憑性がありますよね。
また、500×950のサイズまでは90%のユーザーが見ていますが、それ以上になると、一気に10%も減ってしまいます。ということは、500×950というサイズが一つの判断基準になるということですね。
弊社でも、Webサイトやランディングページを設計する際は、このファーストビューサイズを念頭において設計しています。
みなさんのサイトはいかがでしょうか?ぜひ一度、これらのツールを使って客観的な視点でチェックすることをオススメします!
【ポイント2】 正常に表示できるかどうかを意識する
自身で作ったアフィリエイトサイトを、あなたがふだんWebサイトを閲覧している環境でのみ確認していると、ユーザーによっては「サイトが正常に表示されていない!」なんてことが起こっているかもしれません。
そして実は、主にその要因となっているのは、ユーザーが使用する「ブラウザ」です。
例えば「Windows」のPCなら、InternetExplorer、Firefox、GoogleChrome。「Mac」のPCなら、Safari、Firefox、GoogleChromeといったあたりが主流かと思います。
もしあなたのサイトでアクセス解析を導入しているなら、どのようなブラウザでユーザーが流入しているかを確認してみてください。
最も利用者が多いのはInternetExplorerですが、私の経験則から言えば、少なくとも1割、多ければ5割程度がInternetExplorer以外で占められているはずです。
サイトのプランニング段階でこれらを意識することで、修復不可能なエラーの発生確率を減少させることができ、ターゲットユーザーに正常表示を提供することができます。
一度ご自身のサイトをさまざまな環境でチェックしてみてください。オンライン上の無料ブラウザ表示チェックツールはいろいろとありますが、その中でも最近話題なのがこちらです。
◆ ブラウザーテスト 「Adobe Browser Lab」
Adobeが提供するこのツールは、表示を重ねてズレをチェックできるので、直感的に違いがわかり便利です。
ぜひ一度、ターゲットユーザーの気持ちになって使ってみてください。見え方だけですが、きっと違いが出ていることに気づいていただけると思います。
弊社でも、ターゲットユーザーが利用している環境にサイトを適合させ、コンバージョン数増加につなげております。せっかくターゲットに対して伝えたいことが明確になっていても、ユーザーに伝えたい情報が見えない状況になっていたら、コンバージョンにはつながりませんよね。
やや技術的な話に寄ってしまいましたが、皆さんも、直帰率を軽減させてユーザーに注目してもらうために、ページの魅せ方はもちろんのこと、ターゲットユーザーのPC環境についてもプランニング段階から最適化してみてください。
縦横のスクロールバーが出ることが、ユーザーに対してどれだけストレスを与えているか、身にしみて実感することができます。
今回のおさらい
ユーザーの閲覧状況を意識するには、下記2点が重要!
【ポイント1】 ファーストビューを意識する
【ポイント2】 正常に表示できるかどうかを意識する
ぜひ、ポイントを絞ってサイトをプランニングすることで、ターゲットをみすみす取りこぼすような致命的なロスをなくしていきましょう!
今回はここでおしまいです。それではまた、次回をお楽しみに!