サイト運用

「ロングテールSEO」で濃いアクセスを稼ぐ

更新日:2016/09/15 公開日:2011/10/18

小川 崇彦 (オガワ タカヒコ)

ジェイ・リスティング 株式会社 アライアンス推進部

小川 崇彦 (オガワ タカヒコ)

こんにちは!ジェイ・リスティングの小川です。今回は、このごろさらに注目が高まっている「ロングテールSEO」をテーマに、お届けします。どうぞ最後までお付き合いください。

ロングテールSEOとは、単体では検索数が少ないスモールワールドやミドルワードで上位表示し、少ないアクセスを寄せ集めて、まとまったアクセス数を獲得する手法です。 検索数が少ないながらも、意欲関心が絞り込まれた「購入意欲の高いキーワード」でのアクセスが期待されるため、ビックキーワードよりも高いCVRが期待できる手法として注目されています。 最近、SEO関連のブログを見ていると、ロングテールSEOについて書かれている記事を以前よりも多く見かけるようになりました。 また、SEO会社のサービスを眺めていても、ロングテールSEOサービスは増えてきています。そう、SEO業界には今、ロングテールSEOの時代がやってきているのです!
では、なぜロングテールSEOがそこまでの注目を集めているのかを、解説してまいります。 メリットとしてはまず、“安定性”が挙げられます。 旧来のSEOは、サイト内にある特定のページ(多くはサイトTOPページ)をターゲットとし、特定のキーワードでの上位表示を目指してきました。 それに対してロングテールSEOは、サイト内のページそれぞれにターゲットキーワードを設定し、それぞれのページを上位表示することを目指しています。

イメージとしては、以下のようになります。

●旧来のSEO手法
TOPページ→KW1で上位表示を狙う

●ロングテールSEO
TOPページ →KW1で上位表示を狙う
Aページ→KW2で上位表示を狙う
Bページ→KW3で上位表示を狙う
Cページ→KW1_地域名で上位表示を狙う
Dページ→KW2_地域名で上位表示を狙う

※KW…KEYWORD

旧来SEOの場合では、上位表示を狙う特定のページの検索順位が下降したとき、一気に流入減が発生します。

しかし、ページ毎にターゲットキーワードが違うロングテールSEOでは、一部のページが検索順位を落としても、他のページが順位を維持することでリスクの分散をすることができます。

次に挙げられるメリットは、“ライバルの少なさ”。

前述の通りロングテールSEOは、単体ではアクセスが少ないキーワードを寄せ集めることで、まとまったアクセスを獲得する手法です。

そのため、そもそも各キーワードにライバルが少ないのです。ライバルが少ないということは、上位表示のスピードが早くなります。また安定性と重複しますが、ライバルが少ないので競争が少なく、順位が安定することも多いです。

最後に最大のメリットをご紹介しましょう。それは、“成約率の高さ”です。

冒頭でもご紹介しましたが、ロングテールSEOはニッチなキーワードで構成されるがゆえニーズが的確に絞り込めており、購買意欲の高いユーザーの流入を期待できます。そのため、たとえアクセス数が少なかったとしても、思った以上の成果を獲得できるケースが、ままあります。

SEOの目的はアクセス数を増加させることではなく、売上を増加させることです。ロングテールSEOは、購買意欲の高い顧客に向けて広くアプローチできるため、訴求力があり、効果的なプロモーション手法と言えます。

おおよそ上記3つのメリットが評価され、ロングテールSEOはSEO手法のスタンダードとなりつつあるのです。

まずはSEOの基本である、「内部対策」を中心とした施策を行いましょう。内部対策は軽視されがちですが、検索数の少ないキーワード群で上位表示を目指すロングテールSEOにおいては重要です。 というのも、検索数が少ないということは、それぞれのページに対するニーズも少ないということです。それにともなって、各ページに付くリンクも少なくなるということが想定されます。 よって、外部リンクだけで上位表示を目指すことは難しくなりますので、基礎体力を強化していくことが重要です。 内部対策において重要な3つのポイントをご紹介しますので、ぜひ取り組んでみてください。 ● タイトルタグや見出しタグなどの重要なタグ周りの最適化 ● 検索エンジンが巡回できないようなページを作らないなどの内部リンクの最適化 ● 過剰になってしまったSPAM気味な施策を再度最適化 内部施策のより詳しい解説については他の講師の方のコラムを参考にしていただければと思いますが、まずはSEOにおける「基礎」をしっかり行うことを意識してください。
ロングテールSEOでは、それぞれのページに対してターゲットキーワードを設定します。 アクセスを多く獲得しようとすればするほど、制作するページ数が多くなるため、それらに十分な外部リンクを確保することは難しくなります。そのため、自作自演で行う外部対策で上位表示できる状態を作ることは、至難の業です。 その対策としては、よく言われるように、ユーザーにとって良質なコンテンツを提供することが大切になってきます。 ユーザーにとって良質なコンテンツとは、あなたがそのキーワードで検索をしたときに、 “こんな情報があったら便利だなぁ、分かりやすいなぁ” “みんなに共有したいなぁ” と感じるコンテンツのことです。

そのようなコンテンツを提供できれば、ユーザーがあなたのコンテンツを「引用」するなどして、自然な被リンク増加が期待できます。

また、バイラルの流れを拡大するのに、はてなブックマークやTwitterといったソーシャルメディアへの対策もしておくべきでしょう。

さらに言うと、そのコンテンツの分野における有名人のブログなど、興味関心があるユーザーが多く閲覧している媒体に紹介してもらえると、最高です。

上手く施策が成功すると、かなりの被リンクとアクセスの流入も期待できます。文章にすると簡単ですが、じっくりと研究していかないとなかなか難しい施策でもあります。成功例などを参考にしながら、具体的な戦術を組んで継続的に情報を発信していきましょう。

上記2施策を完璧にこなすことができれば、多くの場合、結果がついてくるはずです。

それでも結果が出ない場合は、キーワード選びを間違え、競争過多なキーワードを攻めているのかもしれません。SEOではとにかく、継続的な努力が実を結ぶものです。

今回は全2回でロングテールSEOの基礎知識〜具体的な施策指針までを解説させていただきました。

ロングテールSEOは手間がかかりますが、安定したアクセスが期待できるため、すべてのアフィリエイターの方にお勧めしたい集客方法となります。

ぜひこの機会に、ロングテールSEOにチャレンジしていただければ幸いです。それでは、またお会いしましょう。

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小川 崇彦 (オガワ タカヒコ)

ジェイ・リスティング 株式会社 アライアンス推進部

小川 崇彦 (オガワ タカヒコ)

株式会社ライブドア子会社のジェイ・リスティング株式会社・ アライアンス推進部所属。主にディレクトリ登録審査サービス 『Jエントリー』、『Jエントリーモバイル』の商品性向上や プロモーションを担当。前職ではSEO専門業者に在籍しており これまでに対策を施したサイトは200を超える。

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